出張の空き時間に、中城城に立ち寄りました。
世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」のひとつ。
関連遺産群の方はまだ行ってないところがありますが、グスクの方はここでコンプリートです。
沖縄の英雄、護佐丸の築城です。
護佐丸は、座喜味城のあと、こちらに移っています。
座喜味城より、郭の数が多く規模も大きいです。
全景。
座喜味城に全体のイメージが似てます。
城壁の曲線が美しい。
裏門。
進路は裏門から入って、正門に抜けていくルートになります。
「何故?」と思いましたが、あとで理由が分かりました。
裏門入ってすぐの北の郭にあるウフガー(大井戸)。
もともと城郭の外側にあった水場を、護佐丸が北の郭を増築して取り込み、井戸を作ったと考えられている。
今でも枯れていません。
三の郭。
新城(ミーグスク)と呼ばれ、石積み技法も進んでいるそうです。
あいかた積み(亀甲乱れ積み)によって築かれています。
二の郭。
二の郭の石垣。
曲線がきれい。
一の郭と二の郭の石積み技法は、布積みとのこと。
一の郭。
最も広い郭で、中城城の中核。
一の郭にある正殿跡。
一段高くなっている。
一の郭を正門方向に抜けると、南の郭があります。
これは、南の郭にある拝所(小城ノ御イベ)。
通称、久高遥拝所(くだかうとぅし)。
ここから琉球神話の聖地、久高島を遥拝した場所です。
城内には全部で8つの拝所がありますが、南の郭には複数の拝所が集中しています。
南の郭の石積み技法は、野面積み。
南の郭の先の正門。
正門を出て、左側(南側)にまわり込むと、カンジャーガマ(鍛冶屋跡)があります。
一説によれば、護佐丸が勝連城の阿麻和利に備えるために武具を作っていたとも伝えられているそうです。
正門の先は広い原っぱになっていて、その先には廃ホテルがあります。
あとで調べてみると、心霊スポットでもあり、サバイバルゲームのステージでもあり、プロモーションビデオなどの撮影が行われたとか、地元では有名はところのようです。
もちろん立入禁止であり、「万一事故があっても一切責任は持てません」という警告の看板がたくさん立ってます。
本来は中城城と廃ホテルは一体の観光場所になる予定だったんだと思います。
見学ルートの入り口になるはずの正門側の尾根の稜線にホテルを建設したが実現しなかった。
しょうがないので、裏門側が見学ルートの入り口になった。
こんな感じじゃないかと思います。
正門を出た原っぱは、海が見えて素晴らしい眺めです。
ホテル建設が実現しなかったのは残念。
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